事業縮小に直面する廃棄物処理事業者には、安心して会社を代々に引き継いでいけるように新しい事業を創造してもらいたい。
地方都市においては若年層が大都市へ流出し、若年の一部は都市から地方へ還流しておりますが、少子高齢化の影響もあり、じわりじわりと人口の過疎化が進んでおります。
最近になって人生100年時代と言われ始めております。超高齢者の生活様式は、自宅で過ごされている方もおられますが、近隣の介護施設に通ったり、寝泊まりする方もおります。一日のほとんどを介護施設で過ごされている方が多くなり、自宅や自宅周辺の土地に手が届かない状態となっております。
人の行動、生活様式、生活する場所が変わる中、一般廃棄物の排出量も減少しており、生活に関わる一般廃棄物処理事業者の市場規模が縮小の一途を辿っております。
一方で、最近になって近代社会では資源は無尽蔵にあることを前提とした大量生産、大量消費、大量廃棄の経済システムで環境の汚染や破壊、排出二酸化炭素等による地球の温暖化、生物多様性の損失等の負の外部性を目の当たりにしました。
資源の有限性、ひいては地球が有限であることに気づき、地球環境を守るため各国において、廃プラスチックなどは好例ですが、先進国を中心として企業、自治体等の全ての事業活動者に共通のルールを制定して環境汚染や廃棄物等の負の外部性が発生しない、動脈産業側から新たな製品、サービス開発を行い、有限である資源を何度も使用する新しい経済循環システムに移行し始めております。
これからの時代は、リサイクル資源(有価物)の選別を従来よりも一層進めた高度選別で新たに高付加価値有価物の取引市場が創出されることなどもあり、産業廃棄物事業者にとっては活躍する場が広がり、循環経済の形成に必要不可欠な役割としてさらに無くてはならない存在になるものと信じております。
しかしながら、中には、一般廃棄物、産業廃棄物処理事業者の中で事業縮小に直面しており、さらには、高年齢者雇用安定法の改正で定年65歳までの雇用義務化で人件費などに一層、悩んでいる経営者もおられるかと思います。
時代の変化を事業参入の機会と捉えて、
次世代に安心して会社を引き継いでいけるように新しい事業を一緒に創造いたしませんか。
仁 中小企業経営研究所
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