直近の1年で経営力再構築伴走支援の発展に微力ながら関わらせていただいたことに感謝しております。
全国の中小企業診断士協会は8ブロックで分けているが、その内の1都5県を含む南関東ブロックに所属する会員向けに『対話力』を養う研修を企画し、運営しました。
その研修内容は、コーチングスキルを学び、対話と傾聴を通じて経営者から課題や解決策を引き出す訓練をおこなうものであり、これらは、経営力再構築伴走支援モデルの3要素となっております。
豊富な実績と経験のある講師陣のお陰で受講者は、対話と傾聴について理解が深まったようです。今後、伴走支援の実践で是非、対話力を生かしていただきたいと願っております。
埼玉県中小企業診断協会『南関東ブロックスキルアップ研修』の詳細はこちら
私のような開業後間もない中小企業診断士は、目前の課題解決を支援することがほとんどです。たまたま専門家派遣で支援テーマ以外の相談を持ち掛けられたことがありました。
課題内容が漠然として恐縮でございますが、
「創業後ずっと目指していたが現在に至るまで実施できなかった。創業当時の目標をこれから実現したいがどうしたらいいか。」という相談です。
「事業の目標」と「経営者の状態」を2つの視点(創業当時視点、現在)でヒアリングをおこなった。本人も状況整理ができたようで経営者は目標にどうやって近づいていきたいかまで話し始めるようになった。支援内容は、説明いただいた事業戦略をA4ワンペーパーで提出した。経営者は喜んでくださりました。
今振り返ってみると、経営者は支援者との対話を通じてご自身の頭の中が整理されて、課題の答えを見つけることができたのではないかと思料しております。
令和4年7月に所属する協会で伴走支援員派遣事業に参画させていただきました。事業の中で伴走支援の経験豊富な講師から対話と傾聴の理論を学ばせてもらいました。学びよりも伴走支援の実践が先でしたが、理論と実践が有機的につながり理解が深まりました。
『学んで時にこれを習う、亦楽しからずや。』がふと浮かびました。
令和5年2月下旬に開催された経営力再構築伴走支援シンポジウムでは会場、オンラインを合わせて出席者が1,500名を超えたようです。伴走支援の注目されております。
また、当シンポジウムは伴走支援員派遣事業の成果発表の場も兼ねているようです。今後、伴走支援に関心がある所属協会の会員にはコーチングスキルを学べる研究会や研修について情報提供するなどして少しでもお役に立ちたいと思うところです。